2021/01/13 12:22

オリーブオイルが最近スーパーマーケット等に大変多く出回り、

しかもイタリア産やスペイン産のエキストラヴァージン(EXV)オリーブオイルが500mlで1,000円前後で売られており、

とても種類も多く、驚くばかりです。もちろん工場生産の大量生産品ではありますが、

加熱用にお使いになる分には、全く問題ない商品で、お肉やお魚を焼く際に料理にお使いになると、

お食事がおいしく出来ます。ただ、あくまで加熱用にお使いになるまでで、

味を楽しむ調味料のような役割だったり、健康の為にスプーンに掬って食べる、ということはあまり期待できません。

仮に口に含んでも、「えぐみ」(平たく言えば脂っこい、油をそのまま食べている感じで気持ち悪いというニュアンス)があり、

美味しいと感じることはできないと思います。

オリーブオイルの味を深く知るには、テイスティングという方法があり、プロのオリーブオイル鑑定士は

テイスティングを行います。テイスティングと言っても「どれくらい美味しいか」ということを基準とする訳ではなく、

風味の個性がどうか、比較するオイルとの差や欠点は何かなど、客観的に分析をする場なのです。



テイスティングを正確に行うためには、

8人から12人位のテイスティングをする人で行わなければならない、

無臭で推奨のあるテイスティングルームで試飲を行わなければならない、

試飲を行う際は正式な青のテイスティンググラスを使用する、

国際オリーブオイル教会の定める様式の評価用紙を使用して必要項目を審査しないといけない、など

方法が厳密に決められています。

それだけEXVオリーブオイルの持つ味は、繊細で精密であるということの裏付けです。


ただ、普通の人はここまでする必要も無いですし、レストランのシェフも

ここまでやっていません。でもオリーブオイルの味を簡単に正しく、深く味わう方法が5つあります。

これはオリーブオイルがあれば、簡単にできるので、もしオイルに興味のある方や

数種類のオイルがお家にあって、比べてみたいという方がいらっしゃれば、ぜひ試してみて下さいね。


1.テイスティングには、オイルを入れるグラスと水が入ったグラスを用意すること

テイスティングをする際は、ブルーの蓋の付いた透明のグラスを使用するのですが、

誰もそんなグラスは持っていないので、透明の普通のグラスを試飲する種類のオイル分用意しましょう。

グラスには、スプーン1杯程度のオイルを注ぎましょう。

また、オイルの味は非常に繊細なので、種類毎の試飲をする度に、口の中をリセットするため、

水を入れたグラス一杯を用意します。


2. 手のひらでグラスを温める

これは、手のひらにグラスを乗せて、手のひら全体でグラスの中のオリーブオイルを温めます。

グラスに蓋が無ければ、片方の手のひらでグラスの口を覆って、匂いが逃げないようにします。

30℃位に温めるのが理想だと言われますが、こうすることで、オイルの香りが立ち,グラスの中に充満するからです。

オイルの香りは、オイルによって全く違うので、重要なポイントです。

温度は正確ではなくてもよく、グラスを持って冷たいと感じない程度に手のひらで温めれば大丈夫。


3.香りを嗅ぐ

グラスを覆っていた手をグラスから放し、グラスを鼻に近づけて香りを嗅ぎます。

15-30秒程度香りを嗅ぐとよく匂いが理解できます。


4.味をチェックする

丸めた舌の上にオイルを小さじ半分強をのせて、舌全体に自然に広げて舌触りを、

更に口全体に広げて苦みと辛みをチェックします。再びオイルを舌の上に戻し、舌先を上の前歯に当てながら、

口を少し開いて空気を数回吸い込んでオイルと混ぜて、香りを鼻に抜いて鼻の奥で感じる香りをチェックします。

最後に、少量を飲み込んで辛みとのどごしのチェックをします。


5.色や滴り方を見る

正式なテイスティングでは色の評価は無いですが、オイルも色が全く違うので、グラスを通して、

色を見たり、スプーンで掬って、グラスの中に落としてみる等すると良いオイルは、どろっとしておらず、

水滴のように瑞々しくグラスの中に落ちていきます。


この5つの方法をとると、今まで感じなかったオイルの繊細な味や香り、

苦手だった辛さや苦さを滋味深く感じたり、色の違いやオイルの光沢具合等、

手に取るように分かり、よりEXVオリーブオイルに興味が出てくると思います。

これを読んで、少しでもEXVオリーブオイルの奥深さをお分かり頂けたり、

またテイスティングにご興味を持って頂けたら、本当にうれしいです。

ぜひ試してみて下さい。


テイスティングをすればするほど、味わい深くEXVオリーブオイルの魅力が詰まっている

おすすめのオイルは、やっぱり南イタリア産のオイルに限ります。


イタリア デッロルト農園産 EXVオリーブオイル クラッシコ」は

南イタリア・カンパーニャ州の丘陵地帯の農園で作られている、典型的なとても美味しいオイルです。

4種類のオリーブを伝統的手法で、絶妙にブレンドし、ストロングなフルーティーさと苦みや辛さがしっかりしており、

青い葉っぱを感じる風味になっています。


イタリア料理の代名詞になる、ピザの生まれ故郷である、

南イタリアのナポリの近くでできたオリーブオイルだけあり、とても美食をイメージさせるオイルです。

カンパーニャ州もおいしい野菜や魚の産地で、これからの季節に出回るアスパラの炭火焼や

ヒラメ系の線や身が細かいお魚のグリルと最高の相性で、良き調味料になるオイルです。

実際に、オイルを日本のヨーロッパ料理レストラン事業者の方々にも好評で、

「ホタテのカルパッチョに理想的!!」「まろやかで美味しい!」と大好評です。


イタリアでも大変希少な

家族経営の小規模生産者であることから、機械は使わずオリーブは全部手摘みで、なおかつ農園の中にある

27度と厳密に制御をした搾油機でコールドプレスをして、鮮度の高いままオイルに精製しているというところが強みなのです。

したがって、酸度も0.2%と低く、ほぼオリーブの生搾りジュースと言えます。

また、オリーブオイル農園は、普通は種を植えて木を栽培してオリーブを育てますが、

昔から自生している自然に近いオリーブの木から取れる実を多く使っているので、

大地の恵みをそのままオイルにしています。


また、日本で全く流通していないのはおろか、イタリアでも直売のエキストラバージンオリーブオイルなので、

とってもおすすめの一品です。

ぜひお試しくださいね。

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