2020/12/11 11:15
オリーブオイルは、たくさんの種類があり、いったいどのように使い分ければ良いのかが、
いまいちよくわからないですよね。プロはいったいどのように使い分けたり、
使えるエキストラバージン(EXV)オリーブオイルを選んでいるのでしょうか?
まず、EXVオリーブオイルは、香りと苦み、辛みの3つの要素で、どんな生産品なのかを言い表します。
嗅覚ですとフルーティー、青草の香り、アーモンドやトマトの香りなど、味覚だとスウィーティ、スパイシー、ビターなどが
端的に表す表現になります。ただ、アーモンドやトマトの香りと行っても実際にオイルの中に含まれている訳でもないですし、
スウィーティーといっても砂糖のように甘い訳ではなく、あくまで表現です。
例えば、スウィーティーと言えば、苦みや辛みが強くなく、バランスのとれた軽めのオイルのことを指し、
デリケートなオイルだと言い換えることが出来ます。逆に苦みや辛さが強いタイプになれば、
ストロングあるいは、苦みや辛みに加えて青臭い匂いがすれば、野性的なオイルだと言う表現になります。
ただ、苦みや辛みが強いと野性的に部類に入りますが、野性的だから悪い訳ではなく、
もともとオリーブの実は苦みや辛みが強い果実なので、辛さや苦みがあるオイルは、
製品としては、非常に良い性質のものだと言えます。
イタリアのオイルを例に出して言いますと、一般的に内陸部や山地で作られたオイルは、
スパイシーでストロング、青々とした苦みがあり、海辺で作られるものは、
デリケートでスウィーティーな傾向があると言われています。
またオリーブの果実の品種によってもスパイシーなものがあったり、スウィーティーなものがあり、
また同種でも収穫するタイミングで、早生はスパイシー、熟したものはスウィートだったり、
雨の多い年はマイルドですが、降雨量が少なく乾燥が激しい年は、スパイシーなものが多いです。
一般的に香りの強さに対して、苦みや辛みがわずかに強く感じられるEXVオリーブオイルを
バランスが良いオイルと言います。一方で、香りだけで苦みも辛みも無かったり、苦いばかりで香りがないのは、
バランスが悪いオイルになります。ですので、香り、苦み、辛みの3つ要素は、
EXVオリーブオイルを知るにあたって、とても重要な要素になります。
EXVオリーブオイルは、オイルというよりかは、どちらかというと、調味料の趣が強いので、
料理の仕上げに使うことが多いのです。
ではストロングなタイプ、デリケートなタイプは、どんなお料理に合うのでしょうか?
まず、苦み、辛み、渋み、えぐみ、青臭さなどがはっきり感じられるパンチの効いたオイルで、
風味のはっきりした強い食材と組み合わせると、美味しさが引き立ちます。
このようなタイプのオイルは、そのまま飲むと、辛さで咳き込んでしまうのがよくあるケースですが、
Tボーンステーキや欲に込んだ豆のスープ、シチューにちょっと垂らすと、とても美味しいです。
ガーリックトーストやブルスケッタにもぴったりです。風味のはっきりした食材と組み合わせるほど、バランスがとれて、
EXVオリーブオイルの味と食材の旨味が口の中で響いていきます。
オリーブオイルが好きな人向きのタイプのオイルであるだけでなく、苦みや辛さが強いオイルほど、
ポリフェノールが多いので、健康にも良いのです。
逆に、デリケートなオイルはエビやホタテ、白身魚などの繊細な旨味を持つ食材や
温野菜やサラダにかけて、野菜本来の甘みを味わいたい時に効果を発揮します。
あまり日本では馴染みは無いですが、果物のデザートにも向いています。
イタリアのオイルで言うと、オリーブの実の品種を前面に出して良く販売されている、
タジャスカ種がデリケートなオイルでは有名です。
スペインにも目を向けるとバルセロナがあるカタルーニャ地方のアルベッキーナ種が、
スペイン料理店のシェフによく好まれています。ヨーロッパ諸国の皇室の御用達ブランドは、
ほとんどデリケートなタイプのオイルが献上されているように思えます。
ですので、デリケートなタイプとストロングなタイプを使い分けをすれば、
料理の質は、更に上がるという訳です。都市部のイタリア料理店やスペイン料理店の
シェフは、少なくとも2-3のオイルを料理によって使い分けているので、
オイルのタイプがわかるようになると、料理の奥深さがとてもおもしろく感じますよ。
ぜひ試してみて下さいね。
ちょっと苦みや辛さが苦手だけど、バランスの良いEXVオリーブオイルを使ってみたいという方に、おすすめなのが、
12/7(月)から12/25(金)まで有効な5%OFFクーポンを配布中!