2020/10/01 14:07

みなさん、こんにちは。

イタリアの直輸入商品販売オンラインショップ 「イタリアからの贈り物」です。


10月に入り、これから様々な農作物の収穫期に入り、多くの食品が出回る時期になって来ました。

ネットショッピングが増えて来て、季節の移り変わりを出回る食品で感じ取るということも

貴重な経験になっているかと思います。


私たちが拠点としているイタリアでも多くの農作物が収穫期に入りますが、

取り扱っているエキストラバージンオリーブオイルも10月に入ると収穫が始まり、

今年の新物のオイル作りが始まります。


最近は、イタリア産のエキストラバージンオリーブオイルもお店やECサイトで多く目にするようになり、

簡単に手に入るようになりました。

一方で、日本にはオリーブオイル業者さんはいらっしゃるものの、業者さんが少ないので、

オリーブオイルの作り方はあまり知られていません。



先日、ナポリの街があることで有名な、南イタリアのカンパーニャ州にある、

エキストラバージンオリーブオイルの製造業者さんを訪ねて、オイルの作られ方を見学してきました。


業者さんは、明光風靡な、カンパーニャ州の丘陵地帯にあります。


丘陵地帯に、8ヘクタール(東京ドーム約2個分)の大きさの農園があり、

約1200本のオリーブの木を栽培し、エキストラバージンオリーブオイルを150年に渡って作っています。

オリーブの木の樹齢は、なんと約300年になる木もあります。



まず、オリーブオイルの作り方の入り口は、オリーブの収穫を行う所から始まります。

有機栽培のオリーブを使って作られる、BIO認証を受けている、

エキストラバージンオリーブオイルのオリーブの実は、手摘みで収穫を行います。


ちなみに、有機認証とは、有機農法とは農薬の使用はもちろんせずに、

できる限り手作業などで自然に近い形で手入れを行い、薬品などを使わずに、自然の土壌や肥料で

栽培する方法で、3年以上有機農法で栽培を行なっていて、

なおかつヨーロッパ連合から有機農法であることを認可されないといけません。

有機認証を受けている、農作物や食製品は、BIOを名乗ることができ、以下のロゴを製品につけられます。

このロゴが製品についていれば、とても安全で、安心して、お使いいただけるオイルだということがわかります。



話が少しそれましたが、手摘みされたオリーブは、収穫の段階で、

傷が入っていたり、虫食いがあったり、カビが生えているものなどは全て手作業で取り除き、

鮮度を保つため収穫後、24時間以内に農園内の工場での製造を行うように保管します。


新鮮なオリーブは、選別機に入れて、不要な枝や葉っぱを取り除きます。

この大きな機械が選別機です。


左の大きな浴槽のような場所のオリーブを入れて、選別します。

選別されたオリーブは傾斜部分を上へ上がっていくというわけです。

これが、選別の様子です。


そして、洗浄機にかけられて、オリーブの汚れを落とします。

青い機械の中で、汚れを落とすわけですね。


洗浄されたオリーブを石製の粉砕器にかけてペースト状にします。

見学をした時には、レモンのオリーブオイル、リモノーリオを作っている所でした。


ペースト状になったオリーブは、

攪拌機(ミキサーといったほうがわかりやすいかと思います。)

に入れられて、25度で40分程度混ぜられます。

この25度というのは。オリーブにとって、最も適温で、

新鮮なままの状態でオイルになるように、徹底的に管理されています。

機械の中は見られませんが、これが攪拌機です。



攪拌器で混ぜられたペースト状のオリーブは、水分と油分に分ける分離機にかけられ、

水と油、絞りかすに分けられます。


分離機の中は、こんな感じです。

分離し始めの最初の10リットルは、残留した時に混ざることを避けるために、

すべて取り除くようにしています。



抽出されたオリーブオイルは、ステンレスのタンクに入れて、瓶詰めまでの間に、

14-16度に保たれた貯蔵庫で保管をして、出荷を待ちます。


そして最後に、瓶詰めです。




収穫から加工、瓶詰め、消費に至るまでの全ての過程において、

有機認証機関が定める規定を守っている、

ヨーロッパ連合が認定・登録する有機農産物加工品です。

専門機関により、EU規定を順守した周期的な検査を受けて、製品化されているのです。

プロのシェフにも味見してもらいましたが、「優しい味で美味しいオイルなので、色々な使い道があって良いね!!」

と賞賛をいただいております。


是非お試しください。