2021/09/17 11:34
現在は、様々なストレスが心身に変調をもたらして、病気にまで発展する例は数多くあります。
例えば、ちょっとイラっとする程度の軽いものから、うつ病や自律神経失調症、ひきこもり、燃え尽き症候群など、
重度のものまで多くの例があり、体のどの部分にも、そして誰にでも発症する可能性がある病ばかりです。
現代生活から完全にストレスフリーになることは、難しい話で、
ストレスを軽減をすることを考える方が、効率的です。
運動をしたり、お酒を飲んだり食べたり、あるいは人と話す、趣味に打ち込むなど、
人によってストレス解消方法は、様々です。
そんな中、チョコレートの原料であるカカオには、抗ストレス効果があると言われており、注目を集めています。
カカオとは、「神々の食べ物」とも言われています。なぜならばカカオは、学名を「テオブロマ」と言い、
これはギリシャ語で、「神々の食べ物」という意味だからです。その昔は、名前の通り、
カカオ豆は、神への捧げ物や宗教儀式に使用された神聖な作物でした。
アステカ王国では、王様のための特効薬だったこともあるようです。
日本ではチョコレートは、おやつとして結構な量を食べたり、何かお菓子の中のチョコレート味のものだったり、
お菓子を楽しむ一つの選択肢として食べる機会が多いかと思います。
一方で、本場であるヨーロッパでは、ちょっと一息したり、気持ちを落ち着けるために、
1粒食べると言った形が多いように見受けられます。
ここから考えると、チョコレートを食べるとストレスから
多少は回避できる成分があるのではないかと考えることができます。
専門家の研究によると、ストレスに軽減するためには、たんぱく質を体内に作り出すことで、
ストレスに適応できるようになると言うことがわかりました。
そこで、注目されたのが、カカオに含まれるカカオポリフェノールでした。
カカオポリフェノールは、体内でたんぱく質を作りやすい状況を作り出す効力があり、
人をストレス状況に適応させて、心身双方のストレスを抑制する能力があることがわかったのです。
ストレスを受けると、様々なストレス反応が出てきます。カカオポリフェノールはそれを
抑制する効果があるのです。ラットを使用した実験があるのですが、ラットに体を拘束するような身体的なストレスや
身体的負担を与えられているラットを別のラットに見せることで、精神的なストレスを与えてみました。
そうすると、人間同様イライラしたり、落ち着きなく動き回ったり、動かなくなってしまうラットや
胃潰瘍になってしまうラットもいたようです。その一方で、事前にカカオポリフェノールを投与したラットには、
全く症状が出なかったという実験結果があるのです。
ストレスに病気には、内分泌、神経、免疫のシステムが複雑ですが、精密に情報を交換し合っていることで、
心身に安定をもたらしていると言われています。これらのバランスが何らかで崩れると、ストレス病を発症するわけです。
研究の結果ですと、心の動きを司っているセロトニン神経がありますが、これの活動が低下すると精神疾患を起こす
可能性が多いようです。カカオポリフェノールには、セロトニン神経を活発にする役割を果たす可能性があるようです。
ですので、カカオ分が多いチョコレートを食べると、ストレス反応を抑えて、精神的な安定をもたらしてくれると
言うことは事実であり、日常的に不安やストレスを抱えている人が、恒常的にチョコレートを摂取することは、
体調維持につながってくると言えると思います。
食べ過ぎはよくないですが、1日少しのチョコレートが、波の激しい現代生活を生き抜くための一つの手段には
なるので、オススメですよ。
今回お勧めするチョコレートはイタリア産のヘーゼルナッツのチョコレートです。
ヨーロッパで時期に応じて良いカカオを使い、美味しいチョコレート作っている地域といえば、ヨーロッパ!!