2020/11/24 12:14
オリーブオイルを選ぼうと、ネットでみていると、
よくおすすめやオリーブオイルのポイントとして、「酸度が0コンマいくつなので、新鮮です!」
などと記載があるのを見かける方も多いと思います。
この酸度とは、一体何を示すもので、どんな意味合いがあるのでしょうか?
実は、この酸度という値は、オリーブオイル、特にオリーブオイルの中でも最上級とされる
エキストラヴァージン(EXV)オリーブオイルを選ぶ上で、一番大事な値です。
良いEXVオリーブオイルを選ぶ際に、大きな基準になる点なので、ぜひ着目をする部分です。
酸度とはどういうことかというと、オイルは脂肪酸とグリセリンという物質が結びついて、構成されています。
脂肪酸は摂取すると、様々な体内の形体の物質と結びつき、脂肪および脂肪酸は体内で、活動のエネルギー源になったり、
ビタミンの吸収を促進したり、健康には欠かせない要素です。
また、グリセリンは、体内や皮膚に潤いを与える保湿効果があり、よく化粧品などに用いられる成分であり、
グリセリンの効果も人の健康に良い効果を及ぼします。
脂肪酸とグリセリンが結合することで、さらに体には良い効果を及ぼすことはお分りいただけると思います。
オリーブオイルの原料となるオリーブの実には、脂肪酸とグリセリンが多く含まれますが、
摘み取られると、放置する時間が長ければ長いほど、
脂肪酸とグリセリンの結びつきが弱まってしまいます。
結合がなくなった脂肪酸が多くなると、オリーブオイルの酸化が進みます。
一方で、一度オリーブオイルになってしまえば、分離することはほとんどありません。
言い換えれば、早くオリーブの実を絞って、オイルにしてしまえば、新鮮な状態を保てて、
なおかつオイルの劣化につながる、酸化を防いで、オリーブの実の成分が詰まった、良いオリーブオイルになるということです。
つまり、酸度というのは、オリーブの状態に比べて、脂肪酸が何%遊離しているのかを示す数値になり、
数値が低ければ低いほど、健康効果が期待できると言っても良いと思います。
例えば、「酸度1%」といえば100gのオイルの中に、1gの脂肪酸が遊離していることになります。
「酸度0.1%」だと、100gのオイル中、たったの0.1gの脂肪酸の分離のみだということを示しています。
オリーブの産地として有名なヨーロッパ諸国で作られるオリーブオイルで、特にイタリアですが、
必ず政府認定機関による解析を行い、日本でいう農水省に必ず届出をしなければならない事項なので、
オリーブオイルの品質を見極める大変大事な基準になるのです。
国際的にオリーブ製品の国際貿易を促進する、国際オリーブ協議会 (IOC)という国際機関がありますが、
IOCは世界基準を設けており、酸度が0.8%以下のオリーブオイルは、EXVオリーブオイルと認定されています。
解析の結果、酸度が0.8%以下であれば、EXVオリーブオイルと名乗ることができるわけです。
EXVオリーブオイルは、オリーブオイルの中でも最高品種にあたり、オリーブの栄養分がそのままオイルに、
閉じ込められているオイルだということになります。酸度は、機械処理などで操作できる数値ではなく、
自然そのものの値なため、酸度が低ければ低いほど、良質なオイルで、酸度は嘘をつきません。
ですので、良いEXVオリーブオイルを見極める際は、まず酸度が0.8%以下であることを始め、
どれぐらい低いかを見比べると良いと思います。
私たちの扱っている、「イタリア デッロルト農園産エキストラバージンオリーブオイル クラッシコ」は
IOCのEXVオリーブオイルの基準を大きく下回る、酸度0.2%と超良質な製品です。